新刊

触れてはいけない障りの話

著者 響洋平
ジャンル 文庫  > 国内その他  > 怪談
レーベル 竹書房怪談文庫
出版年月日 2025/10/29
ISBN 9784801946712
判型・ページ数 文庫・240ページ
定価 880円(税込)
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触れてはいけない障りの話

内容紹介
著者略歴

「実はこの話、『話してはいけない』って言われたんです」

人が関わってはいけない「何か」。
この世には、テッパンで「障る」「祟る」ものが存在する。
語るたびに何かが起きてきた曰くつきの怪談「障り」を解禁!
タブーへ挑む著者渾身の怪奇取材録


偶然で片付けることのできない怪異がある。
人はそれを「障り」或いは「祟り」と呼ぶ――。
・親族の依頼で悪霊に憑かれた老女の除霊に赴いた僧侶。家の中で見た戦慄の光景とは…「仏間の闇」
・宿泊禁止の部屋があるホテル。清掃だけはするのだが、その驚愕の方法とは…「ザイル」
・二種類の呪術が特定の家系だけに脈々と受け継がれている村。その効力は…「黒の禁書」
・山中の神社へ肝試しに行った三人組。そのうちの一人が突如獣のように…「禁忌の社」
・美しい島に魅入られた女性が体験した悪夢の一夜。島の人が神と呼ぶものは一体…「神の憑く島」
・著者があるホテルで遭遇した霊の話。以後、この話をしようとすると…「障り」

ほか、触れてはいけない「事件」「霊」「物件」「呪術」「神」「怪談」 
6つのテーマで収録された危険極まりない怪談たち。
禁じられた領域に迫る15の怪!


仏壇に供えられた二つのおはぎを見た時、その違和感に気がついた。
おはぎの表面が、ぐねぐねとまるで生きているかのように動いている。
蝋燭の灯りでそう見えるのかと思ったが、どうも違う。ぶつぶつの小さな無数の黒い粒が、おはぎの表面にびっしりと張り付いていて小刻みに動いている。

「 ……あなた、何をお供えしているんですか」

            ――「仏間の闇」より

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響洋平
響洋平 Yohei Hibiki

京都府北部出身。怪談蒐集家/クラブDJ。都内主要クラブを始めパリ、シカゴ、上海など国内外でのDJを展開する一方、怪談蒐集家として活動。怪談関連のテレビ番組・配信番組や映像作品、ライブ公演への出演多数。2022年より大本山増上寺での怪談ライブ「不可思議話会」を主宰。アートと怪談を融合したイベントをプロデュースする等、その活動は多岐にわたる。2020年よりChannel恐怖の配信番組「DJ響の怪談に酔いしれる夜」にMCとして出演。テレビ大阪「初耳怪談」準レギュラー出演。関西テレビ「稲川淳二の怪談グランプリ2021」優勝。
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