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「マギの聖骨(上)」書影
マギの聖骨 上
著者名:ジェームズ・ロリンズ
翻訳者名:桑田 健
発売日:2012年06月28日
定価:700円 (税込)
ISBNコード:9784812490037
  • 立ち読み
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「マギの聖骨(下)」書影
マギの聖骨 下
著者名:ジェームズ・ロリンズ
翻訳者名:桑田 健
発売日:2012年06月28日
定価:700円 (税込)
ISBNコード:9784812490044
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THE SIGMA FORCE SERIES 1
それは“生命の根源”を解き明かす唯一の鍵
マギの聖骨 Map of Bones
■STORYドイツのケルン大聖堂で行われていたミサの最中、修道服姿の侵入者たちが出席者と司祭を斬殺した。犯人の目的は黄金や貴重な美術品ではなく、内部に保管されていた〈マギの聖骨〉だった。キリストの聖誕を祝いに訪れた東方の三博士の聖骨だ。聖骨を奪った襲撃者たちは、世界を一変させる力を手にする。事態の収拾に追われるヴァチカンは、ローマの国防省警察に所属するレイチェル・ヴェローナ中尉に調査を依頼。だが、彼らだけではこの奇怪な盗難と殺人事件に対処できない。そこで、米国国防省内の機密組織、〈シグマフォース〉に応援の要請が届く。グレイソン・ピアースは、科学者と特殊部隊の隊員から成る即席のチームを編成し、奪われた聖骨の謎の解明に取り掛かる。彼らは暗い過去の歴史を暴きながら、古代の秘密が眠るアレクサンダー大王の遺跡へと向かう。その先には、神秘と恐怖のベールに包まれたドラゴンコートが待ち構えていた……。
登場人物
グレイソン(グレイ)・ピアース:米国国防総省の秘密特殊部隊〈シグマフォース〉の隊員
ペインター・クロウ:〈シグマフォース〉の司令官
モンク・コッカリス:〈シグマフォース〉の隊員。地質学の専門家
キャスリン(キャット)・ブライアント:〈シグマフォース〉の隊員。考古学の専門家
ローガン・グレゴリー:〈シグマフォース〉の副司令官
ショーン・マクナイト:〈シグマフォース〉の前長官。米国国防省防衛高等研究企画庁(DARPA)の長官
ヴィゴー・ヴェローナ:ローマ法王庁考古学研究所の所長
レイチェル・ヴェローナ:イタリア国防省警察の美術遺産保護部隊の隊員。ヴィゴーの姪
スペラ枢機卿:ヴァチカン市国の国務長官
ジョセフ・レンデ将軍:イタリア国防省警察の美術遺産保護部隊の隊長
カミッラ・ヴェローナ:レイチェルの祖母。ヴィゴーの母
ラウル・ド・ソヴァージュ:ドラゴンコートの軍団長
セイチャン:ギルドの工作員
アルベルト・メナルディ:ヴァチカン市国公文書館の館長
登場する用語解説
○マギ
キリストの生誕を祝福するために訪れた三人の博士を指す。『マタイによる福音書』によると、マギは新しい王が生まれたことを星によって知り、エルサレムのヘロデ王に伝えた。三人の名前はガスパール、メルキオール、バルタザールで、それぞれ〈没薬〉〈黄金〉〈乳香〉を贈り物として捧げた。〈東方の三博士〉〈三人の王〉とも言われ、〈マジック〉の語源とされる。
○NPLスーパーブラック
イギリスの国立物理学研究所が開発した物質。ニッケルとリンの化合物からできていて、可視光線の吸収度が高いために暗闇での 使用に向いている。
○液体防弾スーツ
2003年に米国陸軍研究所が開発したボディスーツ。ポリエチレン グリコール溶液中に硬質のシリコン微粒子を浮遊させた液体に、スーツの生地を浸してある。衝撃を受けると凝固するため、 銃弾も貫通しない。
○テーザー銃
ワイヤーを伴った電極を発射し、ワイヤーを通して電撃を加える 電極発射型のスタンガン。米国の警察で広く採用されている。
○スロートマイク
喉もとに装着するマイクで、声帯の振動により音を伝える。「サブ・ヴォーカライジング」により、ささやくだけでも声を伝達することができる。
歴史年表
古代エジプト:エジプト『死者の書』に「Ma Na」の記述あり。 
トトメス三世が「偉大なる白き協会」を設立。 
ファラオの食用として「白きパン」の記述あり。  
モーゼが「マナ」をイスラエルの民に与える。
紀元前六世紀以前:ユダヤ教のカバラに「白い粉末」の記述あり。
紀元前六世紀:バビロニアの王ネブカドネザルがソロモンの神殿を破壊。
紀元前三六五年:アレクサンダー大王がフィリッポス二世の息子として誕生。
紀元前三三二年:アレクサンダー大王がエジプトを征服。秘密の知識を求める。
紀元前三二三年:アレクサンダー大王バビロンで死去。
アレクサンダー大王の死後:プトレマイオス一世が大王の収集物をアレクサンドリア図書館に収蔵。
紀元前三世紀:アレクサンドリア図書館の司書キュレネのカリマコスが世界七不思議を最初に記録に残す。
紀元前一世紀:ユリウス・カエサル,敵を撃退するためにアレクサンドリア図書館に火をつける。
一世紀?:聖トマスがマギを洗礼
二世紀:キリスト教の正典からグノーシス派の教えやトマスの福音が外される。
三世紀:ローマ皇帝セプティマス・セウェルスがアレクサンダー大王の墓の一般への公開を禁止。同時に墓の内部に数多くの秘密の書籍を納める。
四世紀:地震でアレクサンドリアの街の一部が海中に没する。コンスタンティヌス帝の母,聖へレナが,東方からマギの遺体を持ち帰る。
七世紀:この頃までにアレクサンドリア図書館は破壊されて消滅。
九世紀:ファロス島の灯台の下に財宝があるとの噂を聞き,当時のカリフが灯台を解体。グノーシス派の教えが復活し始める。それとともに、神聖ローマ帝国皇帝と法王との関係に亀裂が入り始める。
一一六二年:聖遺物」がイタリアからドイツへと移送される。
十三世紀:ケルン大聖堂が建設され、「マギの聖骨」を含む「聖遺物」が安置される。
十四世紀初頭:砂時計が発明される。
一三〇三年:アレクサンドリアを大地震が襲い,ファロス島の灯台が水没。その後,錬金術師たちがアレクサンダー大王の墓にあった財宝をアヴィニョンに移す。同時にアレクサンダー大王の墓に黄金の鍵を隠し、新たな手がかりを設置。
一三〇七年:フランス王と法王、テンプル騎士団を異端と宣言。
一三〇八年:法王クレメンス五世、テンプル騎士団の赦免を宣言。
一三〇九〜七七年:法王のアヴィニョン捕囚。 この間、アヴィニョンでゴシック様式の建物が数多く建てられる。
十四世紀:「アニのパピルス」の写本に,錬金術師が詩を紛れ込ませる。
十四世紀末:ドラゴンコート設立。
十五世紀:ファロス島の灯台の跡地がカイトベイの要塞となる。 フランスの科学者ニコラ・フラメルが「賢者の石」の精製を発表。
一九八四年:アリゾナ州とテキサス州で同時に行われた実験で、単原子の金の粉末を冷凍し、再び熱すると重量がゼロ以下になることが判明。
二〇〇四年:カイロのエジプト博物館の地下から大量の遺跡や資料が発見される。
二〇〇五年:エジプト博物館で発見された「アニのパピルス」の写本が盗まれる。
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