朗読部門

サイト移動のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 

この度、竹書房「怪読戦」サイトは、サイト内のコンテンツ改訂に伴い、下記URLと移動となりました。

 
ブックマークに登録されているお客様は、ご変更いただきます様よろしくお願いいたします。
尚、本URLは2024年2月29日を持ちまして閉鎖となります。
 

今後とも一層のお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
 

株式会社竹書房

「朗読部門」受賞作発表特別番組

朗読部門受賞作の発表と講評、受賞者コメント入り特別番組。

【朗読部門】受賞作品発表!!

グランプリ作品賞

受賞者:136
朗読作品:「滲む写真」(作:梨)

準グランプリ作品賞

受賞者:伊藤えん魔
朗読作品:「野戦の跡」(作:雨森れに)

特別賞

受賞者:北城椿貴
朗読作品:「盗み聞きした猫トーク」(作:卯ちり)

最多朗読原作賞

作品:「夢に出る母」
受賞者:三上りょう

怪談文庫賞

作品:「折り鶴」
受賞者:ふうらい牡丹

応募朗読作品再公開

2021の応募朗読作品を下記の再生リストより視聴できます。
※再公開の許可をいただいた方のみの公開です。

【再生リスト:2021朗読部門作品】
https://youtube.com/playlist?list=PLgR2axM-dAowHoLg2__V4QtuE6ujM6ALN

朗読部門スケジュール

【応募期間】(※受付終了)
2021年7月1日(木)〜7月31日(土)

【朗読一般公開期間】
2021年8月6日(金)〜8月31日(火)

【結果発表】
2021年9月5日(日)「怪談最恐戦2021ファイナル」イベント内、イベント終了後公式サイト、公式Twitterにて発表。

応募概要

【応募要項】
1)プロ・アマを問いません。
※但し事務所に所属している方は必ず事務所の許可を得てください。
2)朗読する怪談は、以下の20作品(原作部門審査通過作品)に限ります。
3)朗読は、mp3、aif、wave、accなどの音声ファイル形式でお送りください。
4)朗読は音声のみ、BGM、効果音などは入れないでください。
5)怪談朗読を始める前に、最初にご自分の応募ネーム、朗読する作品名と作者名を仰ってから怪談朗読を始めてください。
6)朗読音声データは、ギガファイナル便などの外部「ファイル転送サービス」サイトにアップ。アップしたリンクURLを応募フォームに貼り付けてお送りください。(注)ギガファイル便の場合、念のため保存期間を30日以上に設定してください。その他の転送サービスの場合もできるだけ14日〜30日程度の保存期間に設定してください。
7)朗読作品が異なれば、複数応募も可とします。但し、朗読作品ごとに応募フォームを記入し、送信してください。1回の応募で複数の朗読を応募することはできません。
一度応募した音声データを差し替えたい時には、その都度、応募フォームからお送りください。7月31日の締切までの最新のものが審査対象となります。
8)応募された朗読は、YouTube「竹書房ホラーちゃんねる」にて一般公開され、その再生回数なども審査の参考にします。公開時には、原作名、原作著者名、朗読者名のみを記した一枚絵を背景にした動画ファイルにて公開いたします。


【注意事項】
1)応募朗読の著作権及び所有・頒布権は、竹書房に帰属します。本コンテスト以外のSNS、動画サイトなどでの公開は違法行為となります。コンテスト終了後も同様です。そのような行為が確認された場合は、法的措置をとらせていただく場合がございます。
2)応募フォームより集められた個人情報は、「怪談最恐戦2021」に関わる業務以外に使用いたしません。

【審査方法】
怪談最恐戦実行委員会、怪談文庫編集部の合同審査により各賞を決定します。
また、YouTube「竹書房ホラーちゃんねる」での再生回数なども審査の参考にします。

【朗読一般公開期間】
2021年8月6日(金)〜8月31日(火)

【各賞】※Amazonギフトにて進呈
グランプリ作品賞…3万円
準グランプリ作品賞…1万円
特別賞…朗読者1万円
★最多朗読原作賞…3千円
★怪談文庫賞…3千円
(★=原作者対象の賞)

【結果発表】
2021年9月5日(日)「怪談最恐戦2021ファイナル」イベント内にて発表。

朗読原作一覧

以下の20作品が、朗読対象作品となります。
ダウンロードボタンよりプレビュー、ダウンロードしてください。
※複数の原作を朗読して応募することは可ですが、1作品につき複数の応募は不可となります。

01 雨の家(作:芳春)

 Cさんが小学校6年生の頃ころ、学校で妙な噂が流れた。
雨が降ると、あるはずのない家が見える時がある。
三角屋根の白い家で、その家の家主に捕まると二度と戻って来れないという。Cさんは作り話だと馬鹿にしながらも、密に怯えていた。
……(後略)……

02 いる(作:中野前後)

 Kさんが中学生の頃ころ、祖母が亡くなった。
仲の良い夫婦だったので、残された祖父が心配だったそうだ。
部屋数へやかずの多い屋敷に独りぽつんといる祖父を思うと、いたたまれなかった。
実家に戻ると、やはり祖父の元気は無かった。
会話をしても、口数はいつも以上に少ない。悪くなった腰が、さらに丸まって見えたという。
……(後略)……

03 折り鶴(作:ふうらい牡丹)

都内に住むシホさんという女性から聞いた話。
彼女には十歳離れた弟がいる。
数年前のこと。彼女が息子を連れて実家に行ったとき、当時大学生だった弟が息子の遊び相手をしてくれた。
息子が持ってきた折り紙で二人が遊んでいる様子を眺めていると、
「にいちゃん昔、イギリス人のにいちゃんに鶴の折り方教えてもらったことあるんだ」
……(後略)……

04 顔(作:ムーンハイツ)

三十年以上前の夏、直樹さんはN県の温泉宿でアルバイトをした。住み込みで三か月働いて数十万円貯ため、バイクを購入する計画けいかくだった。
その宿は、山の中に佇んでいた。到着した日は仕事はなく、宿の支配人から「今日は温泉入って食事してゆっくりしてね」と歓迎された。
……(後略)……

05 牛乳屋の集金(作:舟岸南)

俵さんはいわゆる見えるひとらしく、若い頃は看護師として働いていたそうだが、どうにも見えすぎてしまい、結婚してからは夕方の短い時間だけ行う牛乳屋の集金のパートに切り替えたそうだ。
そんな俵さんが集金を担当する地区に、いつも「おかあさんいないから分かりません」と幼い子が出てくる家があった。
……(後略)……

06 ここからだして(作:高倉樹)

これは、田辺さんの中学校の話だ。
その学校では、階段の踊り場に、大きな姿見が掛かっていた。卒業生が寄贈したというその鏡は縦にも横にも広く、豪華な額縁まで付いていたのだけれど、その大きさゆえに他に置き場がなかったのだろう、陽当たりの悪い、校舎の隅の階段に追いやられていた。
……(後略)……

07 魚嫌い(作:ふうらい牡丹)

ナオキさんは大学生の頃、父の従兄弟の通夜に参列した。
父の従兄弟は双子で、その兄の方が亡くなったのだが、ナオキさんはその兄弟にほとんど会ったことがなく、顔と名前もうろ覚えだったそうだ。
ただ覚えているのは、兄弟ともに「大の魚嫌い」ということだった。
……(後略)……

08 さきちゃん(作:梨)

「怖いというより、よく分からない話なんですけど」
都内の美容室で働いている女性、ここでは仮名で紗希さんとするが、彼女はそう言って話を始めた。
紗希さんの母親は写真好きな人で、彼女の幼少期の写真などは分厚いアルバムに何冊も残っているのだという。写真を厚紙と透明なセロハンの間に挟み込むタイプの、自由に写真の取り外しが出来るアルバムを、彼女の母は好んで用いていた。
……(後略)……

09 事故実家(作:松本エムザ)

祥子さんが離婚という道を選択したのには、御主人の実家に理由があったという。
結婚当時、義実家には、義母と義理の妹と義母の姑に当たる義祖母が暮らしていた。義父は御主人が高校生この頃に既に亡くなっており、祥子さんがほとんど顔を合わせることがなかった、ほぼ寝たきりであった義祖母も、結婚三年目の年に他界した。更に義母までも、介護から解放された反動で買い物だ旅行だと元気に飛び回っていたにもかかわらず、義祖母の死後わずか一年で、心疾患のため急死してしまった。
……(後略)……

10 正義マン(作:天堂朱雀)

高橋さんは正義感が強い男だった。
小さい頃から“悪”を倒す特撮モノが好きで、将来はその正義感が活かせる警察官や医師になろうと思った時もあったが、元々身体が丈夫ではなく、体力試験や不規則な勤務時間に向かなかった。そうして今は定時に上がれる中小企業の会社員として働いているが、その正義感が鈍った訳でもなかった。
……(後略)……

11 全部屋事故物件(作:菊池菊千代)

大学の先輩の眼鏡はいつも汚れている。
美帆さんが拭かないのか訊くと、彼は答えづらそうに「……俺、いつも目潰しされてて」と笑う。
彼は眼鏡を外すと「痛い!痛い!」と言いつつ素早い動作でレンズを拭き、掛け直す。
しかし、みるみる内にレンズの外側が指紋で汚れていく。
……(後略)……

12 盗み聞きした猫トーク(作:卯ちり)

「え、愛理んちのクロちゃん死んじゃったの!?
……そっかぁ、いま辛いよね、うん、わかる。うちの猫も、去年の春死んじゃったんだよね。うん、実家で飼ってた子。みやちゃん。20歳の爺猫だったから覚悟してたし、大往生だったんだけど、コロナでみやちゃんのお葬式、いけなかったの。
……(後略)……

13 半魚人(作:月の砂漠)

Yさんは幼い頃、毎年夏休みになると、静岡県にある祖父母の家へ遊びに行っていた。
小学生になると、そこで親しい友だちが出来た。カズヤという一つ年上の男の子だった。祖父母宅のすぐ近所に住んでいて、何度か顔を合わせているうちに自然と仲良くなったのだ。
「多分、初恋だったと思います」
Yさんはなつかしそうに、そう語る。
……(後略)……

14 ひみつ(作:星川慶子)

現在、子育てに忙しいリエさんが、まだ小学生だった頃、というから、三十年くらい前の話。
夏休み、お盆の時期になると、毎年リエさんは家族で東北の田舎町にある祖母の家を訪れていた。
普段なかなか会えない、いとこのお兄ちゃんやお姉ちゃん達と会えるのも、ひとりっこだった彼女にとって、とても楽しみなことだった。
……(後略)……

15 野戦の跡(作:雨森れに)

バイクで旅をし、写真を撮るのが好きな遠藤さん。ある旅の途中、ずいぶんと古びた建物を見つけた。
公道から脇に砂利道が伸び、崩れかかった石造りの門があり、手前には四角い建物、奥には家屋らしきものが見えた。
少し進んで様子を窺うに、人の住んでいる気配はなく、廃墟のようだった。
……(後略)……

16 夕立(作:雪鳴月彦)

これは私が幼い頃、近所に住んでいた老齢の男性Hさんから聞かせてもらった話。
元々大人しい性格であったというHさんは友達を作るのが苦手で、普段から一人で遊ぶことが当たり前のような少年時代を過ごしていた。
虫取りをしたり、こっそり近所の畑へ忍び込みトマトやキュウリを取って食べたりと、気ままに遊んでいたHさんは、小学四年生のある夏の午後、家から少し離れた場所にある神社へと出かけた。
……(後略)……

17 夢に出る母(作:三上りょう)

私の母は病弱なひとだった。
あまり外に出られないかわりに、庭で花を育てたり、一緒におやつを作ってくれる優しい母。
その母も私が十歳のときに病気が重くなり亡くなってしまった。
それからというもの、よく母の夢を見てきた。
ただ夢のなかの母とは一度も喋ったことがない。
……(後略)……

18 養老渓谷の蛭(作:おがぴー)

養老渓谷は養老川によって形成される渓谷で、ハイキングや紅葉狩り、温泉と楽しめる千葉県有数の観光地である。
千葉に住んでいながら、まだ養老渓谷に行ったことのなかった伊藤は、夏休み中の娘を連れて遊びに行ってみる事にした。
……(後略)……

19 ろくでもない縁(作:緒音百)

「十五年くらい前の話だと思います」
その日、上田さんは叔母の新居を訪ねる予定だった。途中ですっかり道に迷ってしまい、印刷した地図を片手に、かれこれ三十分は住宅街を彷徨っている。
もう何度も同じ道を通った気がしていた。
ふと、足が止まった。
……(後略)……

20 滲む写真(作:梨)

これは、宮崎県に住む大学生のKさんから聞いた話である。
彼は大学入学を機に一人暮らしを始めたのだが、幾つかの不動産屋を回った結果、賃貸のワンルームアパートを借りることとなった。お世辞にも綺麗な内装とは言えなかったが、家賃の安さとアクセスの良さが決め手となったという。
……(後略)……

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