松本平八郎さんにガレージキットのあれこれを指南していただくコーナー!!

ただいまリニューアル作業中につき、質問の受付を中止させていただきます。
なお、リニューアル後に関しまして、このコーナーは閉鎖させていただくこととなりました。
誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
今まで、たくさんのご質問をいただき誠に有難うございました。


 
ソフビで出来ているグレムリンの腕がつぶれて形が変わってしまいました。治す方法はありますか?
(投稿者:iunさん)
 
本体からパーツが分解できるなら、そのまま鍋にお湯を張って煮てください。形が戻ったら冷水で急速冷却すると直ります。ただし昔から変形が進んでいるものは、クセがついている場合があるのでその時は柔らかいうちに変形箇所の裏側にスポンジ等を詰め込んでおくといいでしょう。
(平八郎)

 
型どりをするのにどの様な物を使えばいいですか? レジンキャストをネジ留めしても大丈夫ですか?
(投稿者:Y・Yさん)
 
型どりは基本的に「型どり用シリコンゴム」と、流し込み用マテリアルとして「レジンキャスト樹脂」を使用します。ただしこれは少なくとも1/4くらいまでのフィギュアや造形物に使用できるものであって、それ以上のスケールのものやマスクなどは、積層用FRPとグラスファイバーを重ねて塗り付け、中空で複製するというのもあります。シリコンゴムとレジンキャストはWAVEのモノが使いやすいし、ネット通販などで手に入りやすいですよ。ネジ止めに関しては基本的に大丈夫です。
(平八郎)

 
はじめまして、enuesuと申します。この冬休みにフィギュア製作を始めてみたいと思っているのですが、クリアパーツは自作可能なのでしょうか。その場合の、材料・型取り法、好きな色に着色できますか。右も左も分からない素人です。指南をお願い致します。
(投稿者:enuesuさん)
 
型取り法は従来のレジンキットと変わるところはありません。レプリカント16号の綾波レイの型取り法を参照してください。流し込むマテリアルには「クリヤーレジンキャスト」と呼ばれる透明タイプのものを使用します。着色はそのレジン専用のトナー(色粉)が発売されているレジンもありますし、タミヤのエナメル塗料のクリヤータイプをA液に混入しても同じような効果が得られます。クリヤーレジンキャストもほとんどのものがそれで代用できると思います。ただし必ず小分けして実験しながら色合わせを行ってください。また流し込みのコツとしては、僅かの気泡が入ってもクリヤーパーツはダメになってしまいますので、少々多めにキャストを混合して、型からあふれるように流し込み、強制的に気泡を追い出してしまうようにします。因みに気温の低い時期のほうが綺麗に抜けますよ。夏は気温が高く、反応が早くて、更に湿気があるので気泡が生じやすくなってしまいます。
(平八郎)

 
レジンキャストで型を取った失敗作や完成品の捨て方を教えてください。原材料がウレタンなのですが、燃えるゴミでいいのでしょうか?
(投稿者:たんやおさん)
 
レジンキャスト成形品は基本的に「燃えないゴミ」です!これは第3石油製品なので、燃やせるゴミではないからです(プラスチック製品と同等)。何故かというと燃焼させるときに多大な熱を放出し、ゴミを燃やす釜に負担をかけてしまうからです。
(平八郎)

 
プロの方が仕上げた作品によく「グラデーション塗装で……」っていうのがありますよね? 色が徐々に変わっているのがとても綺麗で私も挑戦しようかと思ってるんですが、どうやっていいかまったく分かりません。初心者にも分かるように教えていただければと思います。あとバックナンバーでグラデーション塗装について書かれているものってありますか?
(投稿者:NOWさん)
 
まず、エアブラシにおけるグラデーションとは、平面の2D(絵画など)を立体的に描くために作られたシステムである、ということを念頭において聞いてください。つまり本来は3D(立体)のうえにパターンを入れるための技法ではなかったのです。しかしフィギュアの場合、絵画(顔の回りなど)と面(胴体や太モモなど)をつないで見せるアートですので、その肌部分や影とフリルなどの陰影の再現のためにグラデーションという技術が併用されるようになったのです。基本は色のトップ(光の当たっている部分)とシャドウ(奥まった暗い部分)を、薄い色から濃い色に繋いでゆくというものです。例えば、肌色部分なら、トップの肌色をまず作り、その色を小分けして、少量赤を加えて(1、2滴)影になるシャドウ色を作ります。まず先にトップ色を肌の全体に吹きつけ、その後影になる部分(例えば膝の裏、アンダーバスト等)に吹きつけてトップに繋いでゆくのです。また赤いドレスでしたら、下地を艶消しの白で吹いたあと、フリルの奥だけに艶消しの赤を吹いておいて、更にクリヤーの赤をその上からオーバーコートするなんてテクニックもあります。つまり不透明な赤のうえにのったクリヤーの赤が、白を透かした部分との差でグラデーションを作るんですね。勿論フリルのトップ部分はクリヤーの赤を薄く吹いてさらに陰影感を強調します。技法的にはレプリカント11号の福崎氏のガレージキット製作口座「肌色に近いもの」に詳しく載っていますのでご参照ください。
(平八郎)

 
以前、「ガレージキットの保存の仕方」にて直射日光と乾燥に気をつけろ、とありました。その保存についてなのですが、僕は最近、溜まってきたコレクションのガレキについて、離型剤をどうするかで悩んでいます。コレクションのガレキは全て21世紀発売のモノなのですが、やはり落としておかなければ後々落とせないということになるのでしょうか? 噂で離型剤が染み込んで取れなくなると聞いたことがあるので、非常に不安です。どうか宜しくお願いします。
(投稿者:Macさん)
 
2000年以降のフィギュアは「ノンキシレン系」と呼ばれるレジンが主流になってきたので比較的容易に離型剤が落せるようになってきました。しかし全てが全てではありませんので、やはりなるべくは購入後すぐに離型剤落としをしたほうが賢明です。ただし何年ほっておいたから離型剤が落ちなくなったなんていうデータはどのメーカーも持ってはいないのが現状です。そこでキットを沢山お持ちのようでしたら、とりあえず予防策を施すのもひとつの手です。まず大きめのバケツを用意し、キットを中に入れ、家の表で「ブレーキダストクリーナー」を吹きつけてざっと離型剤を落としておくということです。つまり離型剤の濃い部分を除去してしまうことにより、しみ込みを予防してしまうことですね! この手法なら数があってもあまりしんどくはないと思いますよ。ちなみにブレーキダストクリーナーは1本800円位で、ホームセンターやオートバックスなどの車のメンテナンス商品を扱っているところではどこでも扱っています。
(平八郎)