クロとシロの囲い屋敷
【商品内容】
『平成24年8月12日までに、芦屋家長男・犀一郎(せいいちろう)とその妻沙希、次男・犒次(こうじ)、長女・犁(れい)、三男・牽三(けんぞう)、横浜在住の作家・竜崎縁(えにし)、外神田の便利屋・迎玄人(むかえくろと)と素人(しろと)を我が屋敷に収集せよ。数多の血と屍の中で沙希が新たな命を産み落とせし時、真の遺産が明らかになる――』
稀代の相場師、芦屋済(わたる)が死んだ。昭和58年に書かれた彼の遺言書には、なぜか当時生まれてもいない作家・竜崎縁の名が…。予言めいた遺言書に導かれ、縁は屋敷がある孤島、古銭島へと赴く。島には芦屋一族の棲む奇怪な造りの蔵と屋敷があった。そして始まる陰惨な連続殺人事件…究極の孤島館モノミステリ!