ささやきは甘く野蛮に
【商品内容】
ある夜、エディントン公爵令嬢セシリーは、舞踏会でドレスにシャンパンをかけられてしまう。そばにいた“野蛮な伯爵”とあだ名されるジョナサンは、親切からハンカチを取り出したが、公衆の面前にもかかわらずセシリーの胸をぬぐい、さらに耳元で「あり得ない」言葉をささやいた。
大胆な行動のせいでたちまちスキャンダルに巻き込まれたセシリーだったが、逆にこの状況を利用しようとジョナサンに偽装婚約を申し込む。セシリーは仲良しの姉エリナーが密かに想いを寄せるドゥルーリー子爵から求愛されていて、その申し出を断る口実が必要だったのだ。新たなスキャンダルになる危険性を振り払い、ふたりきりで伯爵に交渉を求めるセシリー。
一方、ジョナサンは妹たちに幸せな結婚をさせるため、公爵家の後ろ盾を得ることを願う。便宜上の婚約などすぐ解消すればよいと思っていたが、お互いにいつしか惹きつけられて……。